料理が苦手な方へ ”味付けのコツ”
おはようございます、こんにちは、こんばんは。chefメガネです。
前回に引き続き、料理が苦手な人が料理で失敗するリスクを減らす方法について、解説していこうと思います。
前回は料理を作るときの火加減について解説しました。
この火加減のポイントを抑えたうえでの味付けの話となります。
まだ読んでない方はぜひ読まれることをお勧めします。
それでは、今日のテーマである味付けについてお話ししようと思います。
味付けを失敗しないようにするには、抑えなければならないポイントが3つほどあります。
・味付けは足し算
・なるべくシンプルに
・下味の重要さ
上から順番に解説していきましょう。
味付けは足し算
味付けをするとき、塩辛くなりすぎた、甘ったるくなってしまった、など調味料を入れすぎて失敗してしまった経験はありませんか?
調味料を足すことは簡単にできますが、入れてしまった調味料を引くことは至難の業です。
ここで意識しなければならないのは一発で味をつけようと思わないことです。
前回の火加減編で調理中に焦らない加熱方法についてお話ししました。なにも焦って味を付けることはないのです。
味が薄ければ後から足せばいいんです。
経験値を積んで、ある程度調味料の量がわかってきたら、一発で味付けできるよう練習していけばいいんです。
味付けが苦手な方は、怖がりながら調味料を入れていくくらいでちょうどいいと思います。
なるべくシンプルに
これは僕も仕事中に意識していることでもあります。
いわゆる「素材を生かす」味付けというものです。
手を加えれば加えるほど美味しくなる、確かにそれを間違いだと否定はしません。
ですが素材にはそれぞれ味わいがあり、それらを活かしたシンプルな味付けの方がわかりやすいですし、失敗も少ないです。
シンプルな味付けは他の素材にも活用できる場合が多く、また少しずつ変化を加えることにより、シンプルだからこそその変化がはっきりとわかります。
例
・野菜を茹でて塩、オリーブオイルを添える
・野菜を焼いて塩、オリーブオイルを添える
・野菜を茹でてマヨネーズを添える
・野菜を茹でて柚子胡椒とマヨネーズを合わせたものを添える。
素材の数、調味料の数がそのまま料理のバリエーションになるような考え方になり、無理をせずにレパートリーを増やすことができます。
こんなものが料理??と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、これは立派な料理です。
現役で料理をしている僕が保証します。
10人料理人がいたら、そこには10種類の料理があります。どれが間違いでもないです。どれも正解です。
作る人がいて、食べる人がいればそれは料理だと僕は思っています。
自然が味付けしてくれた素材を頂いているんです、そんなにこだわらなくてもいいでしょう。
美味しいですよ、ただマヨで食べるだけ。(マヨラー注意)
下味の重要さ
先ほどのシンプルな味付けに通じるものです。
厚みのある素材になればなるほど、後からかける、つける調味料だけでは表面的な味付けになってしまいます。
たとえば野菜を茹でるお湯に”塩”を入れる。
これをするだけで本当にちょっと料理が上手になります。本当です。「味がぼけない」なんて言ったりします。
素材の味をよりはっきりと感じることができ、後からつける味を支える味となります。
豚の生姜焼きを作るときもそうです。
肉を焼き、醤油ベースの合わせ調味料を仕上げに入れますよね。この場合も肉を焼く前に塩をします。
そして先に塩をした分、合わせ調味料を控えめに入れ仕上げます。
最終的に同じ塩分でも、下味をつけている方が味がぼけていません。美味しいと感じる人が多いと思います。
ですが表面的な味付けが好きな人もごくまれにいます。これはどちらが正解かの話ではないのでそこはご了承ください。
ちなみに塩をすることでタンパク質を柔らかくする効果もあります。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。塩について詳しく書いてあります。
余談ですが豚の生姜焼きもマヨネーズぶっかけますよね。(マヨラー注意)
最近家にこもってるのでお腹が盛れてきました。24歳です。
最後に
いかがでしたか?
この記事では味付けの基本的なもの、味付けの在り方のような話をしました。
「煮物の味が決まらないんだけど!!」みたいな問題に直面している方への具体的なアンサーにはなってないと思います。
上記の3点を踏まえてさらにそのような方にアドバイスするなら「誰かのレシピを完璧にマネしましょう」になります。
味付け≒好みとなるので、具体的なアドバイスとはあってないようなものです。
こんなタイトルの記事で無責任じゃないか、と思うかもしれませんが、僕は上記の3点を抑えておけば失敗する可能性はぐんと下がります。
失敗しないようになったらいろんなレシピをマネして、自分のお気に入りのものを見つけてみてください。
当サイトでもでこれからレシピをどんどん出していこうと思うので、それもマネしていただければと思います。
お気に入りの素材とその素材の活かし方。
自分の好きな組み合わせを見つけるのもすごく楽しいです。
結局素材と調味料の組み合わせが、さらにたくさん重なり合って複雑な料理が出来上がっていきます。
木を見て森を見ず、の逆バージョンではないですが、難しいことをするのであればこそ、1つ1つ木と向き合って最終的に森となり料理が完成します。
焦らず、自分のペースでゆっくりやっていきましょう。
それでは!