料理人を目指すなら知っておくべき3つのこと!!

おはようございます、こんにちは、こんばんは。chefメガネです。

料理人は人手不足でいつも忙しそうなイメージ、持ってないですか?

その通りです。

もちろん店舗や企業にもよりますが、なぜ料理人は人手不足なのでしょうか?

その原因の一端を担っているのは長く続けられる若者が少ないという背景だと思います。

実際僕が通っていた専門科から卒業して今もなお厨房で働いているのは片手で数えられる数しかいません!!

これは一体何が原因なのでしょうか?

これは僕が思うに

綺麗に派手に料理を仕上げる華々しい理想の料理人

を思い描いて夢を追い、就職したが

地味でめんどくさい、過酷な労働環境

という現実との乖離を受け入れることができなかったということだと思います。

実際に職場体験などで専門学校の学生がやってきますが

「料理って結構地味なんすねっ笑」

「料理バトルとかしないんすか??」

なんてことを言われたことがあります。

就職してから命を懸けた料理バトルなんて数回しかありません。(ないです)

というわけで今回は18歳でホテルの厨房に就職した僕が、就職してからの経験をもとに

「こんなことなら料理人なんて目指さなければよかった、、」

なんて思う若者を減らすために

料理人を目指すなら知っておくべきこと

を解説していきたいと思います。

これから料理を志す人、料理を挫折しそうな人、要チェックです!!

 

料理人の給料は?

 

料理人といえば薄給というイメージがありますが、僕の経験から結論だけ書くと特に何も考えず、普通の会社員みたいに働いている人は

給料は低いです

ですがまあ高卒の職なんてそんなたっぷりもらえる職業なんてそんなにないと思います。

お金が早いうちからたくさんほしいのならそういう職を目指すことをお勧めします。

「俺就職して2年目なんだけど、もう役職持ってるから、役職手当ついてるんだよね~(*‘∀‘)笑」

あ~いるいる、こういう人。

よくあるケースですね。

早くから役職を持たせて残業代を払わなくていい立場にし、使い倒されるパターンです。(もちろんそうでない場合もあります)

料理人の給料は基本的に残業代でなんとかなってるパターンがほとんどですね。

同じホテルに15年勤続している方でも手取りで30万円未満という方が多かったです。

これからの料理人の労働環境は

「残業を減らそう」

というホワイト企業化が進んでおり、さらに残業手当は少なくなっていくことが予想されます。

お金をたくさんもらう料理人になるためには、他の人ではできない自分の強みを持ち、会社と交渉できる胆力がないと難しいです。

もしくはその現場のトップ、いわゆる料理長まで上り詰めるしかありません。

バックに大きな会社があるホテルなどの料理長の給料は見せられないよ円くらいあるといわれています。夢がありますね。

ここまでは雇われる側の話をしましたが、自分の店を持つのならば、話は変わってきます。

店を持つということは自分がオーナーシェフになるということですので、店の繁盛具合によっては大金持ちになれるでしょう。

上を見れば確かに夢はある仕事かもしれません。

 

料理人って縦社会?

 

料理人に限らず、社会にはルールがあります。

ある程度の礼儀や喋り方を身につけておかないと苦労することが多いと思います。

確かに料理の世界は暴力や嫌がらせなど、悪いイメージが多いですし僕も実際に飛び蹴りを受けたことも、殴られたこともあります。

令和になってもそんなことをしている店やホテルはそこまで多くはないとは思いますが、そういう指導で育ってきた年上の人たち囲まれながら仕事をしなければならないので、当然怒られるようなことをすれば殴られたり蹴られたりする可能性はあります。

僕は正直暴力はあるんだろうなとある程度覚悟をもって就職したので、受けた印象としては「こんなもんか、かかってこんか」程度でした。

お客様の命に関わる仕事になるので、今思えば本気で怒ってくれる先輩というのは本当に貴重な存在でした。

当時は多少いらっとしましたが、今思えば自分に怒る労力を割いてくれたことへの感謝しかありません。

料理人にとって他の料理人との出会いというのはかけがえのないものです。

先輩に気に入られると色々なことを教えてもらえ、同僚を蹴落とし早くレベルの高い仕事ができます。

かわいがってくれる先輩からは特に多くの刺激を受け、たくさんのことを学ぶことができます。

なるべく最低限の教養と早起きは身につけておき、たくさんの人から可愛がられる後輩を目指しましょう。(僕は遅刻魔でした)

 

料理って意外と地味?

 

これは店にもよりますが、大きなホテルになると野菜やフルーツのカットで仕事のほとんどが終わってしまうという人もいます。

また自分の思い描いている料理、作りたいものとは違う業務が多かったり、なんで洋食を勉強しに来たのに宴会の巻きずしを盛らなきゃいけないんだろう、、みたいな経験をすることもあります。

そんな経験もどこかで役に立つケースもあるのですが、貴重な若いころの時間を役に立つかもわからないことに使いたくはないですよね。

これに関して言えることは、自分の働きたい店を妥協しないということと自分のなりたいビジョンを明確に持つということです。

僕はお世話になった方の紹介でホテルに就職したのですが、正直もっと早く町場のお店で働いていればと後悔しています。自分の納得できる仕事をしているお店で働けるよう、お店に食べに行ったりキッチンの雰囲気を見たり、得られる情報は積極的に探しに行くことが大切です。

そして自分のなりたい料理人像を決め、どんな経験を積めばその理想像に近づけるのか逆算して日々を過ごしましょう。

どちらかといえば後者の方が大事なことだといえます。

どんな名店で修業を積んでも、その修行を意味のあるものにできるかどうかは自分次第です。

そしてさらに言えるのがどんな名店であれ地味な下ごしらえや皿洗い、掃除や鍋磨きなどの経験はあります。その経験を積んでおかないと後々苦労することになります。

結論は料理に地味な作業や経験はあるが、それは料理人にとって必要不可欠なものだとなります。

ですが華やかな仕事がしたいという気持ちは当然持っていなければいけません。

俺にはできる、俺の方がもっときれいに盛り付けれる、俺の方がもっと美味しくできる、そんな気持ちを包丁を研ぎながら一緒に研ぐのです。

下っ端の仕事をしながらその野心を大きくしなければ、チャンスが来た時にものにすることができません。大切にしましょう。

 

最後に

 

いかがでしたか?

3つのポイントに分けて書きました。リアルタイムで現状の仕事に納得していない人には共感してもらえる箇所もあったのではと思います。

全て自分の経験から書いたことですが、特定の企業や団体、個人を否定する意図はないことをご理解ください。

長々と書きましたが、料理が好きだ!料理を作って誰かに食べてもらって生きていきたいんだ!!と本当に思っている人ならやっていける仕事だと思っています。

やはり料理を恵まれた環境で作ることができ、その成果でお金をもらえるというのは楽しいですし、やりがいもあります。

もちろん環境を作っていくのは自分自身です。

これは当たり前なことではあるのですが、悲しいことに現代社会では学歴が重要視される傾向があります。

「料理人になったけど、全然思ってたのと違った~まじ卍~~」とならないように、本当に就職するのか、自分にその覚悟はあるのか、よく考えてみてください。

別の道に進学するということが悪いことではありません、勉強してからでも料理人にはなれます。

ですが学校を現役卒業し一般企業に就職という経験は一度しかありません。

自分の可能性は自分で広げましょう。

この記事が誰かの意思決定の役に立てば幸いです。

 

それでは!!

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